ゆっくりな色が生まれるまで③
木々が形を変えて行くように、私も作品も形を変えて ここにいます。
前回からの続きです!
20代から30代…猛烈に油彩画を描いた結果、倒れ…
油絵の具からアクリル絵の具へ…
横浜・東京の生活から葉山中心の生活へ…
大きく舵を切り、海にたどり着きました。
富士山と江ノ島の見える美しい海!
2009年、私は海辺のアトリエで 絵画の制作活動を再スタートしました。
アトリエ近くに広がる画材の浜…♫
海辺のアトリエに移り、偶々!画材として 海辺の砂や礫をそのまま(自然)使用しました。
それにより、砂や礫そして不純物がアクリル絵の具と化学変化を起こし、筆を置いた後も!絵画の色が変わり続けるようになりました。当時、私はこの事を知りませんでした。
そして、2010年夏の展覧会…♫
偶々!会場にいらしたお客様から ご指摘をいただき…
会場の作品たちの色が、海辺の砂により変化し続けている事などを知りました。
お客様のご指摘がドアノブとなり!
私は新しい扉を開ける事ができました。
□ 作品 海 + 鴻来有希 + 2011〜
※ゆっくりな色が生まれるまで①②
あわせて お読みください。(最後にリンクあり)
新しい扉を開けると♫
偶々(偶然)生まれた世界…
偶々(偶然)生まれた絵画が …
私を待っていました。
色が変化し続ける絵画!
変化を好む絵画!
それは、それまでにない絵画でした。
そもそも、絵画は変色を嫌うものとして・光を避けるものとして、大昔から大切にされていました。(2010年)
絵画の変色はタブーである!
新しい扉を開け、新しい絵画に出会い!
次に待っていたのは…
困惑する人々の言葉でした。
それでも、疑問を投げかける程度の言葉で…
猛烈に批判を浴びたわけでもなく…
私はとてもラッキーでした。
「色が変わってしまうものを絵画として、販売して大丈夫なのだろうか…」
「あなたは、変わってしまう…保証のないものを絵画として販売し、責任を取れるのか…」
その程度の言葉でした。
私は、困惑の言葉に対して 特別気にもせず、特別悩みもいたしませんでした。
寧ろ♫ なんとなく、
ワクワクドキドキ …♫
2010年の展覧会場でお客様にご指摘をいただいた直後から…
「色の変化を好む絵画」その様な言葉と一緒に! 私は会場を歩いていました。
□2010.7/1(木)~7/6(火)
Gallery S.c.o.t.t 5周年特別企画展での
さらさらぎんざ・・・ 鴻来有希
つぶやき
2010年 夏の展覧会♫
東京新聞の掲載記事により「立体的な絵画」という言葉をいただいたのも 2010年 夏の展覧会でした。
画家のノートを書きながら…
2010年の夏の展覧会が、とてもドラマティックだった事を知りました。
いつか!2010年の夏の展覧会の出来事を画家のノートに書きたいと思います。
楽しみにしていてください。
□2010年夏 東京新聞に掲載
偶々(偶然)生まれた絵画!
海辺の砂をアクリル絵の具に混ぜあわせ描く絵画!
色が変化し続ける絵画!
色の変化を好む絵画!
それは 新しい絵画でした。
新しいというコトは 言葉がないというコト…
そして、名前がないというコト…
貴方が生まれて 一番最初にいただいた贈り物は…?
楽しい♫
画家のノートを書いていくと、ドラマティックな過去の場面に遭遇し、私自身が驚いています。
書きながら、とても楽しいです。
そして、想像以上に 書きたいコトが沢山!文章が長くなり、指先が拙くなります。(拙い箇所は、後から できる限り補いたいです。)
次回も続きを…
ゆっくりな色が生まれるまで④を書きたいと思います。
次こそ、「ゆっくりな色」という名前が生まれた時に辿り着きたいです。
知るという事の大切さ…
つぶやき
2010年夏の展覧会でお客様にご指摘いただいたのは39歳のお誕生日でした…♫
書いている途中で気がつきました!
そして 驚いています。(笑)
書きながら、大切な忘れものを取りに行っている…その様な気持ちでした。
絵画との人生はドラマティックです。
□ゆっくりな色
アクリル絵の具に、主に海辺の砂を混ぜ合わせ描きます。主にアクリル絵の具と砂の内容物が化学変化を起こします。筆を置いてから、時間窯の中で色形がゆっくりと変化を続けます。ワインの様に…何年ものの色という表現でお楽しみもいただけます。
2009年に海辺のアトリエを借りてから、描くための砂や礫・海水は、地球から直接いただいています。
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